集成材・合板Q&A


接着剤がはがれたりしませんか?

Answer

日本農林水産規格(JAS)では接着剤の接着強度についての規定があります。一般にただしく接着された接着部は木材による部分より強度があるものとみなしてよいものとなっています。また接着剤によって接着された建築資材が実際に市場に導入されてすでに数十年が経過しており実績もありますので、安心してご使用いただけます。
集成材や合板は絶対に反ったりしないのですか?

Answer

木材には調湿機能があることはご存じだと思います。これは木材が室内の湿気を吸ったり吐いたりすることによって行われているものです。さきほどの説明から湿気を吸ったり吐いたりすることで木材が変形する可能性があるので絶対にということはいえません。ところが木材に含まれる水分もいったん乾燥されると変形の度合いがもともとより大幅に小さくなることが報告されています。乾燥されていない木材に比較すれば度合いは小さいといえます。
どのようにしたら反ったりしないようにできますか?

Answer

木材が湿気を吸ったり吐いたりしなければほとんど反ったりしません。したがって、表面に塗料による塗膜を作ればおおはばに湿気の吸収放出は減りますから塗装は有効な手段です。ただし、この場合はかならず全面に塗装してください。片面だけではむしろ悪い結果を生みます。
無垢よりも高いのですか?

Answer

無垢の木材は1つ1つが異なるもので、節の有無や木目の美しさなどで大幅に値段が変わってきます。一方集成材や合板などは工場で生産される工業化製品ですので品質は一定で価格の幅も無垢のように変動はありません。したがってものによって高いケースもあれば安いケースもあるので一概に高いかどうかということはいえません。
無垢とどちらがいいですか?

Answer

無垢には無垢の、集成材には集成材の、合板には合板の、LVLにはLVLのそれぞれ長所や短所があり、使う場所や住まわれる方の考え方、感性などでどれがよいとはいちがいにはいえません。長所や短所をそれぞれよく考えて使うことがよい住まいを作る上で大切です。
集成材やLVLより無垢の方が強いと聞きましたが本当ですか?
無垢より集成材やLVLの方が強いというのは本当ですか?

Answer

無垢の中には強度の大変強いものもありますし、逆に比較的弱いものもあります。これらは自然の産物である以上おおきくばらつくのはやむおえないところです。一方集成材やLVLなどは工業製品として強度などの性能が管理されて製造されています。原料として自然の産物を使っている以上、完璧に一定の強度として作ることは困難ですが、ある強度を保証することは可能であり、そのような状態(強度を保証した状態で)出荷されています。以上のような理由から無垢の中には集成材やLVLなどより強度が強いものもありますから無垢の方が強いのはある意味本当ですし、集成材やLVLなどより強度の低いものがあるのも本当です。どちらも考えようによっては正しいのです。
しかしこれでは一般にはどう考えたらよいか判断のしようもありません。一般的にはある商品の強度といった場合には、その商品の中でもっとも強度の低いものをその商品の強度と考える(最悪でもその強度は下回らない)とした場合に比較するのが適当といえます。商品の性能を保証する場合には最悪のケースを想定しなくてはならないからです。この場合には一般に集成材やLVLは無垢の1.5倍から2倍強いと言われています。つまり最悪値が1.5倍から2倍ということであって、平均値や最大値の比較ではないのです。
幅はぎってなんですか?

Answer

幅はぎとは幅のあまり広くない木材を幅方向に接着することで、幅の広い板を得る技術です。集成材と似ているので混同するケースがありますが、一般に集成材の1つのピース(木片)の幅は2~3cm程度ですが、幅はぎはもっと広い(樹種などによりますが、10cm程度のことが多いようです)ケースが大半です。したがって寸法の安定性などは集成材にくらべて劣りますが、より無垢に近い特徴を持っているといえます。
MDFとかパーチクルとかよくわかりません

Answer

MDFは Medium Density Fiber Board のことで直訳すれば中密度繊維板ということですが、木材をこまかく砕いて繊維質の状態にして、それらと接着剤を混合して固めたものです。
パーチクルはチップ状の木材と接着剤を混合して固めたものです。いずれも安価ですが、その性質上釘などの保持力はそのほかのものに比して劣りますので用途には注意したいものです。
戸建住宅に使われる木質材料(集成材、MDF、パーチクルボード、合板など)はCreosote処理やCCA処理がなされているのでしょうか?

Answer

商品としての防腐合板、防腐集成材は存在しますが、一般に戸建建築に使用される合板や集成材については防腐処理は行われていないものを使用するのが主流となっています。なお、一部の建築業者では使用部位によっては防腐処理済材を指定することもありますのでその場合は別途手配することができます。