東京木材問屋協同組合


文苑


奥日光(8)
         (18・9・23)


青見雄作

高原の爽やかな風と共に
戦場が原の秋は始まっていた
湿原の秋色は実に美しい
野鹿の群れに出合ったが
なごり草を食うのに忙しい
延々と続く森や草原を
二時間以上も歩いていた
枯木の唐松大木が天を仰いでいる
なんと清清しい空気と景色は
自然美に包まれた景観だろうか
ここは海抜千三百メートルの
奥日光の草原戦場が原







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