東京木材問屋協同組合


文苑 短歌


如月五首

深川木好

一,木材を担ぎ続けて六十年
   黒光りする右肩の瘤

一,米寿尚パステル展に神父像
   描きし友の気迫漲る

一,亡き父母は丈余を越える雪の下
   寒さに耐えて春まつらんか

一,立春を迎えて心和らかに
   木材の競り声も弾みぬ

一,梅蕾河津桜も咲き初め
   小さき庭に小鳥囀る
          二月九日撮る






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