工事の記録
RECORD OF CONSTRUCTION

   
平成19年10月31日、厳粛に地鎮祭が執り行われました。

新木場駅前の建設地において木材会館新築工事「地鎮祭」が国会議員,都議,区議,業界関係者をはじめ,役員,総代,設計監理の(株)日建設計,施工の大成建設(株)の関係者,多数のご来賓をお招きして斎主・富岡八幡宮の櫻井重信権宮司殿の下,厳粛に執り行われた。
地鎮祭の後に直会に移り,吉条理事長が次の様に挨拶を述べた。

 「本日は木材会館新築工事の地鎮祭に際しまして,富岡八幡宮の櫻井権宮司様他ご神職様にご奉仕を賜り,厳粛に執り行う事が出来ました。厚く御礼を申し上げます。ご来賓の皆様には,公務ご多端の中,ご臨席を賜り誠に有難うございます。また,設計,管理を頂きます株式会社日建設計,そして,施工をお請け頂きました大成建設株式会社の皆さん,どうか安全第一に素晴しい木材会館の建設のため,一層のご尽力をお願い申し上げます。本日は月末の大変お忙しいところ,379名の組合員を代表されます総代の皆様方にお運びを頂きました。厚く御礼を申し上げます。
新築計画を立ててから2年7ヶ月の歳月を要しましたが,漸く,ここに木材会館の地鎮祭を迎える事が出来ました。この木材会館は木材をふんだんに使い,木の持つ強さ,美しさ,そして優しさを充分に表現する事が出来る建築であると確信致しております。特に強調し度いのは,木造の7階ホールです。実際の空間は23mになりますが,27mの梁が屋根と天井を兼ねることになります。また,この梁は普通の4寸角を使用します。これを匠の技で繋ぎ,また重ね合せて,高さが1.8m位になります。この様な建築物ですから,まだ,許可は出ていません。実験が必要になります。実物大の実験を行った結果によって,7階に木造のホールを造ります。日建設計様,大成建設様には必ず成し遂げると力強いご決意を頂いております。完成しますと世界で類を見ない,最初の木造の構造物になると思っています。どうかご期待を賜りたいと思います。そして,1階のギャラリーの天井と,東側の壁面はコンクリートの打ちっ放しでございます。
このコンクリートの型枠は,杉材を使用致します。コンクリートに木材の精気を映し出します。必ず木目が皆様を惹き付けるものと思います。寸分の狂いも無くコンクリートを打たなければなりませんので,施工者の方には大変なご苦労をお掛けするとは思いますが,どうか宜しくお願い致します。日建設計様の方でもコンクリートの専門家がその管理に当るということでありますので,楽しみにして頂けると思います。
ところで,昭和40年代でありますが,近藤日出造の記事の中で『大正,昭和の洋画家で双璧と言われている,梅原龍三郎と安井曾太郎の両者の絵は,絵具は油でも,全く日本画である』と述べております。木材会館の主要な躯体は鉄とコンクリートですが,純然たる和風建築に仕上げ度いと思っています。
この木材会館が『木の良さ』の発信基地としての使命を果たし,そして,今後,更なる需要拡大に繋がることを祈って止みません。どうか皆様,これを機に一般の需要者に『木の良さ』を再認識して頂き,持続可能な天然資源,循環資源としての木材を有意義に活用して行こうではありませんか。
結びになりましたが,この地鎮祭が厳かに,そして滞りなく執り行われました事を衷心より感謝申し上げますとともに,本日ご臨席賜りました皆様方の益々のご繁栄とご健勝をご祈念申し上げまして,ご挨拶と致します。有難うございました。」

次いで来賓祝辞に移り,次の方々よりご挨拶を頂いた。
来賓挨拶  
 ○江東区長 山﨑  孝明 様
 ○東京木材問屋(協) 顧問 
(社)全国木材組合連合会 会長
庄司 橙太郎 様
 ○商工組合中央金庫 理事 伊藤   学 様
設計監理者挨拶  
 ○(株)日建設計 代表取締役副社長 安   昌寿 様
施工者挨拶  
 ○大成建設(株) 取締役副社長 園田  邦之 様
乾杯音頭  
 ○東京都議会議員 米沢  正和 様

乾杯,そして歓談ののち,大成建設(株)作業所長 森山多加浩様の中締めで会はお開きとなった。

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