十二月雑詠 遅い紅葉 六題
細田安治
やわらかな冬の陽いっぱい黄金色 どうだんやあさのひうけて燃えるよう 冬の朝銀杏あしもと金毛氈 木枯らしに黄金散らして寂びしげに 痛ましや銀杏ひらひら冬の朝 昇る陽に舞台ここぞと大銀杏