青見雄作
六〇を過ぎてからピアノを始めた 音楽が小学校ぐらいの知識しかなかった私は オタマジャクシも音階もすっかり忘れていた 先生の良い指導を受けながら 練習日には一ミリ程の進歩と思う それからかなりの年月が過ぎた 今では両手で別々のキーがたたける なんとすごい事だと自分で思う そして四百人の前で校歌の伴奏をする 今から心がわくわく騒いでいる うまく行くかと不安もあるが 今日も感動の練習日がやって来る