「六月雑詠」
深川木好
一,秋田杉貫や垂木の配列に せかず急がず我七十二
一,新木場のグリンベルトの紅つゝじ 排ガスに耐え花咲き競う
一,たまに来る来客の名を忘れ去り 知らず知らずに老の始まり
一,笠森の観音堂を拝むれば 上総匠のその技を見る
一,東木の買方組合記念市 五十一回不況吹っ飛ぶ