八月雑詠
深川木好
一,門かぶり松も喜ぶ梅雨晴間 朝日輝き揺れる針緑
一,子に着せて三五年経つ浴衣 孫着喜び平四偲ぶ
一,歌帳も日記も付けず早や十日 ボケはどんどん深まりて行く
一,ナースにも色々な人数多し やはりベテラン当り軟らか
一,永年の疲れ溜まりてドッグ入り 退院十日未だ動けず
一,八月の十三日の白い雲 平和の国の空美し