如月
深川木好
一,寒気凛九十九里浜サーファーの 日の出と共に荒波に乗る
一,傘を差し足元見つめ黙々と 登校の子等に氷雨降る朝
一,書を習う我を励ます娘の土産 チベット産の落款一つ
一,年重ね炬燵に入り背を丸め 妻は編物我は歌詠む
一,木材も又建材も売れじして 心寒むざむ凍てし如月