二月雑詠
深川木好
一,枝打の父を手傅い焚火せし お握りの味今も忘れず
一、洗白のはだし足袋履き材木を 担ぎし若き日々のなつかし
一、東木の初午祭り梅匂う 健康,平和,繁栄,祈願
一、暖冬はありがたきかな老の身に 凍てし材木担ぐことなく
一、級友の十指に余り世を去りて 不整脈にて我は病む日々