11月17日快晴。深川支店前,リムジンバスにて10時出発。
出国手続きも早々と終え,成田発AZ787便にて機上の人となり空路北之進路をとる。高度1万メートル巡航速度500キロ,追風のち向風と変わる。外気温マイナス54度,ソ連上空,ヒマラヤ山脈を超え,フランス領よりミラノ空港到着。12時間。ここで乗り継ぎ,フィレンツェ空港へ。バスにてホテルロンドラに到着。日本時間18日6時15分 時差8時間あり。空の長旅やや疲労感あり。添乗員独身の素敵な女性鈴木さん,良く全員の面倒を見てくれる。
「成田発,ソ連,ヒマラヤ飛び越え
長靴形のイタリアに着く」
2日目フィレンツェ 晴れ。気温4度。ピリッと寒い。
8時迎えのバスに乗り,ウフイッツィ美術館へ。ここでは,空港並みに身体検査に行列が出来て約20分待ちで入館。数々の美術品を見学しルネッサンス発生の地を肌で感じ,高校時代に西洋史をもっと勉強しておくべきであった事を改めて後悔する。
「フィレンツェ美術絵画の数多く
その素晴らしさ我感動す」
続いてミケランジェロ広場を徒歩観光し,その古都を一望する市外の景観には,日本になき美しさを感じ,滞在時間不足に心を残し,一路ピザの斜塔へ。砂上に建つこの塔,いつかは倒れるであろうか?写真撮りまくる。昼食,北京飯店。夕食,イタリアンレストラン,共に美味。
「古代より砂上に建ちしピザの塔
いつか倒れる,その時見たし」
3日目 ここで現地添乗員,博学の玉川さん登場。
高速道一路南へ。オルヴィエートへ中世の田舎町と言うが,岩盤上の高台に作られた街で天まで届くような素晴らしい教会があり,小さな場所ではあったが,その建築美には心身ともに躍動を感じるものあり。昼食,市内レストラン,スパゲティとワイン旨し。
「中世のオルヴィエートの街並は
道狭くして岩盤に建つ」
午後,いよいよ憧れの地ローマへ。コロッセオ世界遺産,サンピエトロ寺院へと。市内は,大型バスでは廻れないと言う事で歩くも歩いたり。万歩計22,400歩。ミケランジェロの絵良し,彫刻良し。夕方より日本の某デパートで孫達に土産を買う。
「ローマの古代遺跡の寒々と
斜陽残影 昔を偲ぶ」
4日目 ホテル8時出発。高速道一直線,ベスビオ山の噴火により廃墟と化したポンペイの遺跡へ。ここは英国人の発掘により発見されたもので,写真の如く立派を超えて整然とした遺跡で,心の琴線に触れるものあり。昼食,直径30センチの皿に同寸の超特大オリジナルピザ!4人で1皿かと思いきや1人分との事。イタリア人は,良く食べると感心する。
午後,いよいよ世界遺産の古都ナポリへ。途中,貝彫刻のカメオ制作工場に寄り,十数名の職人さんの仕事ぶりと出来上がりの製品に心より賛辞を贈る。それにしても値段が高く,「ちょっとプレゼント・・・」とはゆかず製品と,にらめっこ,さらばする・・・車で走ること20分。数多くの歌に唄われたナポリ,さすがに風光明媚。現地ガイドさん,イタリア語で数曲披露してくれ,ムードも一段と盛り上がり,旅の疲れをしばし癒す。
再び,ローマに夕暮れ時に入り,古代遺跡の撮影を心配するも何とか写し,昔人の偉業を尊敬し感激胸に迫る。夕食,寿司屋に行けど寿司は出ず,弁当と日本酒で我慢といったところ。
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「北風にイタリア国旗はためきて
戦禍に負けじナポリ美し」 |
5日目 添乗員・柳井さん交替。ローマ空港発,9時15分AZ発886便にてマルタ島共和国へ。ここは昔,英領でイタリアと違い治安が良いという事である。世界遺産,首都バレッタを観光し聖ヨハネ大聖堂を訪れ,その創造の見事さやガルコジー画家の絵の見事さが印象に残る。夕食,中華美味。食いしん坊のせいか?食事が妙に記憶に残る。
ウェスティンドラコナーラリゾートに泊り気分最高の景色。隣に豪華なカジノあり仲間が大勢で行って楽しんできた様子。
「ヘップバーン似た人のあり教会に
誰を待つやらコート襟立て」
6日目 バスにてホテル出発。フェリーにて,ゴゾ島の観光へ。世界遺産ジュガンティーア神殿を観光しカリプソ洞窟を見学する。この島は,人口3万人弱で,緑色濃く,牛も飼育され,人々もおおらかな感じ。ここで日本語の「千円」「千円」の売り声ありてマルタ・ゴゾ島の本を2冊買う。他に日本人グループあり,我が国の豊かさを再認識する。波静かなる地中海をフェリーは無事帰港し,最後の晩餐会の会場は,一寸薄暗く,その上狭く,気分乗らず,日本の美味と自然の美を再確認をし,イタリア・マルタの旅を静かに振り返り,就寝。
「地中海ど真ん中のゴザ島は
山の頂上十字架の建つ」
7日目 マルタより11時35分AZ887便にて空路ローマ乗り継ぎ,104時AZ784便にて機中泊まり。
「古都まぶし3千年の歴史もつ
文化遺産を心に刻む」
8日目 偏西風にのり,予定より310分早く10時成田着。東信店員諸兄大勢に出迎えられ,帰国手続きも終わり,予定通り12時45分,深川支店前にて解散。8日間の長い旅。小林支店長さん,添乗員,皆様,有難うございました。
「イタリアの写真とりだし孫と見て
旅振り返りともに愉しむ」
平成20年が素晴らしい年でありますよう,祈りながらペンを置きます。 |