雑詠
深川木好
一,靖国に玉砕の兄おろがめば 合掌の手に桜花舞散る
一,十五より木と気が合って六十年 木材担ぎ両肩に瘤
一,怒らない後期高齢気にしない 柳に風と気楽に生きる
一,八王子山で採りたる早蕨を 土産にくれし女の微笑み
一,吾娘早も五月に父のプレゼント 上下純白スポーツウエア