東京木材問屋協同組合


文苑 短歌


平成二〇年一〇月二十六日
山寺(立石寺)にて

青木行雄

一,雨の中石段登りしぐれ塚
  あたりを見れば紅葉さかり

一,夏行けばあたり一面蝉しぐれ
  秋は静かにすず虫の声

一,在りし日の芭蕉の姿像になり
  秋を見守る山寺の景

一,秋雨に石段もぬれ落葉ふみ
  いにしえ思いせみしぐれ塚

一,山寺で落葉ふみつつ見渡せば
  芭蕉と曾良に迎えられ見る






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