八月雑詠
深川木好
一,八月は忘れえぬ月原爆と 炎天敗戦父逝きし月
一,汗を出し水を飲んでは汗を出し 材木担ぎ若き日の木場
一,甲子園めざして励む高校の 球児無心に球追いて汗
一,七夕やねぶた竿燈花笠と 夏空の下時空を越えて
一,夕暮や流れる雲に風鈴の 音爽やかに偲ぶ古里