初春雑詠
深川木好
一、日記帳帯紐をとりゆっくりと 記帳を初む聖節の夜
一、臘梅と水仙の花咲き競う 小さき庭も春を迎える
一、初髪や和服の女の一人なく 日本の良さもさびれゆく初春
一、酔う程に今年の初春は飲まざりし 注意健康八十路目前
一、本を読む若き女性がサット立ち 席をゆずりて微笑の初春
なまはげ木場公園に現る