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太 刀 銘 松田次泰 長さ81.0cm(二尺六寸七分)平成十九年春吉日 無鑑査。
平成十八年度の「新作名刀展」でトップの「高松宮記念賞」を受賞した作品であります。 |
この刀工は刀鍛冶になるべくして、この世に生を受けたと言っても過言では無い人で、刀以外の事は脳内にカケラも無く、新刀を飛び越えて鎌倉時代の古刀の地鉄(じがね)一筋でご猿。近頃ようやく奥義を極めたとの事なので、将来が大変に楽しみだが、完壁を追求するので注文刀の出来上りが遅いのが難点であり、家庭の大黒様のヤリクリが大変だと推察を致す。
但し、昨年『日本刀・松田次泰の世界』と云う本を出したが、イラストの押絵が抜群に
上手で解説も判り易く意外に難解だと云われる刀剣だが、この本はプロ・素人を問わず解説書として最適、ヒョットすると近未来に大化けするカモ(鴨)。先行投資にも最適でご猿。
(この様な七行の文字の内、薄字で示した如く四ヶ所も訂正個所が生じガックリでご猿)。
お陰様で最終号が何とか纏まりました。長い間のお付き合い衷心より感謝申し上げます。〜でこの時点で御礼を述べてENDの予定でしたが、本文の印刷がこんなにも乱れているとは気が付かず後の祭りでした事、心よりお詫び申し上げます。
八年余の間に心掛けた事の、Aは組合月報は公報ですので「我田引水」と「自分史」の
掲載はペケであり、逆にこれを載せると誰も興味を示さないと云う事でござんす。
これが長年に亘り駄文を書き連ねました感想であります。ではご免候。
これにて永久(とわ)の別れとなりぬねの左様奈良。
賞味期限 年齢(とし)には無いが 我れに多(おお)有り
平成二十四年五月〆日
奈久良景星
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裏 |
表 |
地鉄獅噛(じがねしがみ)像 |
※ 獅噛(しがみ)図 獅子が物に噛みつき、また噛みつこうとする状態を図案化したもの、
鬼面(きめん)と書いて、シガミとも読む。正倉院御物の金銀作懸佩刀に「獣頭鼻」とあるが、この鼻は剣鼻、つまり鍔の事である。獅子の恐ろしい顔付きから魔除けの効(ききめ)を期待したものでご猿。
鎌倉幕府の執権・北条時頼がノイローゼになった時、抜き身のまま立て掛けてあった、
太刀が倒れ、火鉢の台に付いていた小鬼の頭を切り落としたところノイローゼがたちまち全快したと云う。その火鉢が「獅噛火鉢」で、その太刀が源氏重代の「鬼丸国綱」でご猿。
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