東京木材問屋協同組合


文苑 随想

材木屋とエコ 環境 省エネ(第46回)

どうなる日本の林業、壊滅か再生か?
埼玉県農業大学校他

(株)コバリン 奥澤 康文
http://www.kobarin.co.jp


 11月13日(木)14:00〜16:30 埼玉県の鶴ヶ島市から熊谷市へ移転した、農業大学校の新校舎見学会に400人超が参加。風が強いが、天気は快晴で青空がきれいな晩秋の寒気が心地よかった。

内容説明会は、立正大学。紺碧の空に力強いメタセコイアの緑がクッキリ、きれいだったよ。  

立正大学構内を流れる用水路。春は桜並木かな?大型バスに分乗し農業大学へ向かう。

当社小柳所長(秋田市)もすごい人気にビックリ、木の良さを実感。11月4日、「おはよう日本」(NHK)に出演。エコ関係でのマスコミ露出度が高く、カラオケも上手い。 学生食堂棟の天井を見ると、埼玉県産の「杉」と熊谷産の「籾殻」がうまく調和している。本格的な大型木造を見るのは久し振りで、新鮮な驚きと感動を覚えた。

体育館に集合、埼玉県の職員による概要説明。我々は、話の最中に床や天井、側板等をキョロキョロ。

明るく落ち着いた校長室。床、応接家具、壁等様々な木材が使用されている。いいね!

中央掲示板前の橋本氏(日刊木材新聞社 編集長)。斬新な施設で受験生の人気上昇中との事。

体育館の内装全景。幾何学的な天井がユニークで安定感がある。頑丈そうだね。

ゼミ・講義棟。床がとても明るくきれい。昔の木造の教室のイメージが全く感じられないよね。

KES構法。(株)シェルター社の接合金物建築方法。強度をもたせて、大型の建築が可能となる。

熱心に話を聞く、理知的な女性達はエコに関心が高い。建築関係者? 色々な構想が…あるのかな。

農業大学だけあって、「もみがらエコボード」を強調。大手ハウスメーカーの方と談笑する小柳所長。


 

【高校の東京同窓会年次総会・懇親会】11月1日(土)11:00〜15:00 ホテル グランドパレス(九段下)来賓を含め約50人が参加。他校同様に参加者が減少中で、20年前の1/3以下で苦戦中。講演者は、栗原 優氏(東レ(株)フェロー、工学博士。S34年卒OB 74才)。海水淡水化の膜研究の世界的な権威で、日本の先端技術開発の30人に入っている。その中には、ノーベル賞の田中耕一氏、山中伸弥氏等の著名人がいる。
 母校は群馬県の辺境の田園地帯であり、全国区では無名。こんな立派な先輩がいるとは実に驚き、敬服。21世紀は、エネルギー、食料、環境、水がキーワード。日本では、水と空気はタダと言われ話題になりにくいが、シンガポールでは飲料水の40%が下水から再利用されている現状を知り吃驚。水の世界的な重要度は急上昇中。一生を通じてやれる仕事があり、それが世の役に立つのは最高だと感じた。栗原先輩も高齢だが、今後も日本の先端技術開発の為に健康で頑張って戴きたい。

 
熱心に聞き入る同窓達。難しい話を易しく説明したはずなのだが、皆さん、理解できたでしょうか?
 

左から、鈴木名誉会長、栗原氏、前橋高校同窓会の方。栗原氏の笑顔が印象的でした。

 
前橋高校、熏闕mZ同窓会からも友情参加。当社の創業者、「小林準一郎翁」が旧制前橋中学卒(明治35年)で、元同窓会長。現林野庁の今井長官が前橋高校OBの話題に盛会。
 

左から、鈴木会長、栗原氏、横山事務局長。全部終了後の記念撮影。尚、栗原氏は、中学時代には県下の短距離走の記録保持者だった。文武両道の天才型。


 

【高校同窓会総会・懇親会(館林市)】 11月8日(土)午後5〜8時。我々S45卒を含む約300人が参加、ここでも高齢化が進行中。多くが地元の要人になっており、交友関係を大切にしたい。私は、組合月報や木材等をPR。遊園地の様に楽しい会にできたのは、幹事の津布工、中山両君の熱意・連携のおかげ。趣味、仕事、社会貢献等で、「絆」活性化を期待。

 

前列中央は、当時、数学の飯島先生。後列左2人目が相澤先生。(体育)こんな日が来るとは夢にも思わなかったね。


  幹事は、後列左端、アンパンマンの笑顔・津布工君(元校長)、後列右端、ドラえもんの面倒見・中山君(元社長)。

 

【学生設計競技選手権】11月15日(土)午後5時。都内代官山のヒルサイドプラザ地下2F。今回で16回目となる、(株)シェルター主催のユニークなイベントで、国内外の大学生、大学院生から200点以上の参加があり、最終審査の末、1〜6位が決定。立派な賞状と賞品が授与された。

 
審査結果発表後の記念撮影。前列は審査員の方、後列は、受賞した国際色豊かな大学生達。秀逸な作品が目立った。法政大学、芝浦工大、エール大学(米国)等が選出。
 

左:橋本氏(日刊木材新聞社の編集長)、右:木村社長(シェルター)。橋本氏は休日返上。精悍な表情の木村社長は、大勢の若者に熱いビームを送った。

 
帰途、代官山の「蔦屋書店」を見学。若い人が多い。人を呼び込む斬新な工夫、発想を観察。料理本の隣にキッチン用品が…。新タイプの書店を体験でき楽しかった。
 

上は、熱心に聞き入る若い見学者。ユニークなイベントで、コーディネートも勉強になるよ。こうした大勢の若者が木村社長の夢や期待を実現してほしいね。きれいな女性もいる。

 

【初の木造2時間耐火認定】 11月20日(木)、(株)シェルターが国土交通大臣認定を受けた事を日刊木材新聞等で確認した。従来の木造建築は、4階建て(1時間耐火)迄が限界だが、14階建て迄可能となる。奇しくも同日、山形県南陽市市民会館(1万数千m2の材木を利用し、この種では国内最大級の木造建造物)での内覧会に、400人以上の見学者があり人気に驚いた。これらを起爆剤として、林業再生への波及効果も出てくるのではと大いに期待をしている。又、同社は、「日本木造耐火建築協会」を12月に設立予定。東京オリンピックで木造建築を実現したいとの事。いい方向へ進んで欲しい。

 

2014年11月30日(日) 記

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