東京木材問屋協同組合


文苑 随想
「見たり、聞いたり、探ったり」 No.200

通算No.352
青木行雄

「感 謝」

青 木 行 雄

 長年続けてまいりました、私の随想「見たり、聞いたり、探ったり」はお蔭様で「200号」になりました。振り返ってみますと「お城シリーズ」、「時代をみつめて」、「温泉」、「歴史」等、重複する月もありましたが、別記が152、通算「352号」、「29年3ヵ月」分掲載させて頂いています。1冊の本が200ページ位としますと、10冊分の本が出来ることになります。
 知人、友人の薦めもありまして、来年(平成29年)7月、この中の一部をまとめ「出版」することになりました。
 平成29年7月号で「通算360号」になります。
 そして、通算30年、“感謝” “感謝” “感謝”

平成28年10月01日記


〜歴史探訪 一人旅〜
「スリランカ フェスティバル 2016」
第12回 平成28年9月24日(土)
会場 お台場「シンボルプロムナード公園」
青木行雄

 縁あって、この「スリランカ フェスティバル 2016」に招待を受け、9月24日の朝、新木場駅からりんかい線に乗り、国際展示場駅で下車。石と光の広場に仮設設置された会場に向かった。生憎の曇り空であったが式典中は雨も降らず、無事に終った。

 2500年余りの歴史を持つと言われるこの「スリランカ」セイロン島は、インドの東に位置する小さな国に日本の北海道より面積は小さいが、世界遺産を8つも保有し、自然豊かで歴史の古い国である。話によると野生の「象」が400頭位も生息し、珍しい動物もたくさん生息していると言う。
 イギリスの植民地時代や、内戦も長く苦難の時代も長かったようだが、今はテロなどもなく実に安定した国になったと大使から話があった。

※今回送付された「招待状」の表紙。

※スリランカには野生の象が400頭位いるらしい。
レプリカが現場にあった。

 この「スリランカ フェスティバル 2016」の式典の様子を記してみる。

平成28年9月24日(土)
オープニングセレモニー
10時00分 開始の辞
総合司会、アントン・ウィッキー
スリランカ語、英語、日本語の3ケ国語での司会は大変だったと言われていた。

10時05分 国歌斉唱
まず、最初にスリランカの国歌を、次に日本の国歌を斉唱した。

10時10分 スリランカ警察舞踊団による舞踊。伝統的なオイルランプの点灯式
スリランカでは式典や大事な行事がある場合、必ずこのオイルラ ンプの点灯は行われているようで、主催者側と主賓側の数名が点灯した。この点灯は悪を払い、新しい未来の為に点灯するらしい。必ず式典の前に行われる。

※「スリランカ フェスティバル 2016」のパンフレット。 なかなかユニークなパンフレットである。

※お台場に作られた「特設会場」のステージ。
ここでセレモニーが行われた。

10時25分 駐日スリランカ大使による歓迎スピーチ、(ダンミカ・ガンガーナート・ディサーナーヤカ氏)このダンミカ・スリランカ大使は親日者で、学生時代日本の海外学生受入の時の学生の一人であったと言う。

スピーチの中に、歴史の移り変りの中に日本とスリランカは大変似ている所があると言い、日本が鎖国時代と、スリランカは植民地で海外の様子がわからなかった事。スリランカが海外からの弾圧や内戦で苦しんだ事と日本が戦国時代や世界大戦などで大変な時代を過した経過等をあげた。
 日本の発展はめざましくすばらしいが、スリランカは2009年やっと安定した国に生まれ変った。そして、今は平和で穏やかな国になった。ますますの日本の協力をお願いしたいと挨拶した。

 10時30分 貴賓による挨拶 一番の貴賓挨拶は「福田康夫」日本スリランカ協会代表 「このフェスティバルを始めて12回目になると言うが、心から祝福する」と述べた。

※今回の総合司会をする、「A. ウィッキー」英語、
スリランカ語、日本語3ケ国の通訳。

※伝統的な「オイルランプの点灯」。
右が「赤石康」氏。中央が「福田康夫」氏。

※挨拶する駐日スリランカ大使
(ダンミカ・ガンガーナート・ディサーナーヤカ氏)。

※挨拶の出番を待つ「福田康夫」氏、元総理大臣、
日本スリランカ協会代表。

次の貴賓挨拶は「赤石 康」氏
 赤石 康氏の略歴
 1954年(昭和29年) 東大を卒業後、バージニア大学大学院を修了、コロンビア大学で学ぶ。
 1957年(昭和32年) 日本人として初めて国連職員に採用された。日本人国連職員の草分けとしてその後40年を国連で過ごす。  1995年(平成7年) 国連事務総長特別顧問に就任
 1997年(平成9年) 国連退任
 2004年(平成16年) 旭日大綬章を受章
 2006年(平成18年) スリランカ問題担当の日本政府代表として復興にあたっている。
このフェスティバルについていろいろと祝いの言葉を述べられ、挨拶をした。


※来賓と談話する、元国連本部の「赤石康」氏。
穏やかな顔の紳士である。
 10時35分 スリランカ警察舞踊団による文化公演が40分程。現地の舞いや珍しい舞が披露された。
 11時30分頃 オープニングセレモニーは終了したが、招待者200人程は、特別ブースが用意され、軽食が、招待者に用意されていた。


※民族衣装で踊るスリランカの舞踊団の人達。
後ろにドラムの人達もいる。
 この「スリランカ フェスティバル 2016」は9月24日〜9月25日の両日、会場・シンボルプロムナード公園(お台場・東京ビッグサイト近く)の広場で沢山の出店があった。スリランカムードの漂うこのイベント会場には何万人かの集客でにぎわった。

 9月24日オープニングセレモニーは午前中で終ったが、24日午後、25日の一日様々なスリランカの催しでいっぱいだった。


※来賓の特設テント内、200人ぐらいの来賓と思われる。
招待者には全員に白の布袋にセイロン茶の他2〜3個の
手みやげが入っていた。
スリランカの伝統的な踊り
 2500年以上の長い歴史を継承するスリランカの伝統的踊りには、キャンディ、ローカントリー、サバラガムワダンスの3つのスタイルがあります。スリランカの古典ダンスには約10種類の伝統的なドラムが使用されます。ドラムは、スリランカ音楽の初期の形態です。フェスティバルでは、スリランカの舞踊団が伝統的なドラムの伴奏で3種類の流派のダンスから抜粋して、プージャ、ヴェス、テルメ、ワンナム、ギニシシラ(ファイヤーダンス)、その他の踊りです。
 様々なドラムが使われ、南国的で情熱的な舞いが多かった。


※招待者に振る舞われた、スリランカの料理。
 今日はダンミカ・ガンガーナート・ディサーナーヤカ在日スリランカ大使より、「オープニングセレモニーに貴賓として謹んでご招待申し上げます。」こんな言葉でご招待状を頂いたので、もう少々スリランカの事について宣伝をしたいと思う。

スリランカの自然と野生生物
 強いオレンジ色の光を放ちながら太陽が地平線に沈むと、のそりと巨大な影が現れる。その影はいつしか群れをなし、一頭、また一頭と静かにたたずむ夕暮れの色の湖にその身を浸す。

 乾季も終わりに近づき、周辺の水が干上がって久しい9月の頃、ミンネリヤ・タンクは大小の象達で溢れかえります。毎年この頃になると、決して乾かない湖水と周辺に茂る若草を求めて、国のあちこちから300頭を超える象達が集まるのです。この優しく巨大なる生物が水辺に踊り、食み、そして恋する姿は、美しく雄大な光景です。小さな島国であるスリランカのほぼ中央で起こるこの現象、象達にしか分からない秘密でもあるのでしょう。

「奇跡の島・スリランカ」
 島を囲む魅惑的なビーチ、壮大な平原、光り輝く山頂。  スリランカには、幸運を追い求める旅人をひきつける多くの不思議な力があります。
 自然のままのビーチ、爽快なスリル、興味深い野生動物、荘厳な遺産、活気あるお祭り、アーユルヴェーダの至福。これらが全てこの奇跡の島に存在します。
 スリランカと日本の国交樹立60周年を記念して、今、世界でも極めて安全でエキゾチックな旅行先のひとつとなったスリランカは皆様を心から歓迎します。
 成田からコロンボへは、スリランカ航空により週5便の直行便が運行しています。あなたをお待ちしております。是非、スリランカの虜に。

 こんな魅力的な宣伝いかがですか。

参考資料
「スリランカ・パンフレット」

平成28年10月10日記


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