2024.01.12
木材うんちく松ヤニ4 ロジン
楽器に触ったことがある人なら知っていると思いますが
バイオリン(Violin)の様な楽器を「擦弦楽器」と言います
原理は 弦を弓に張った馬などの毛(まとめて弓という)でこすって音を出すといったもの
弓に張った 毛には、松ヤニを擦り付けないと滑って音が出ないので松ヤニは無くてはならないものです(ロジンのこと)
見た目は敷居とかに昔塗ってた茶色いロウ(紙屋では現役、荷台に塗る)の様
カチカチに固まっているものです、弓に松ヤニを擦り付けてから演奏するわけ
近年地球温暖化(?)のせいで、夏場ロジンが柔らかくなってしまい演奏家を悩ませている
さらに消毒用アルコールのせいで塗装面が痛んだして、踏んだり蹴ったり
成分でいろいろな色
あの松ヤニが何であれほど固く固まっているかというと、松ヤニを蒸留して、柔らかくする成分(テレピン油など)を抜いているからで、日本では固まった松ヤニをロジンと呼んでる感じ
テレピン油は、バイオリンの塗装にも使われていて、そこにロジンを溶かしながら調合したものを塗っている、塗装前のバイオリンは真っ白なのだが、赤茶色の色は、ロジンなどの色由来
もちろんシェラック(カイガラムシをつぶしたもの)や石油系を使う人もいる、何がイイかはその時々で。調合した塗料を、ワニス(熟字訓で仮漆 材木屋連中はニス(Varnish)と言う
万力に彫金するものを直接留められないので、松ヤニを温めてちょびっと埋め込み、冷えて固まったところで万力に留める使い方、本当の松ヤニです
細かいものにヤスリをかけられないで、困っていたところ、そういう手法があると教わったのですが、ともにアマなので正しい使い方かどうかは不明
今度、美術大 出身の人に聞いておきます (超美人)
野球などで滑り止めに使うロジンバックは、ロジンを砕いたもの(もちろん松ヤニそのものを指につけたら反則)
つけすぎると、日ハムの伊藤大海、一昔前の広島の佐々岡のようにボールが煙を上げているように見える
メジャーリーグのロジンバックは、100%松ヤニだが、国産のバックは炭酸マグネシウムが入っていて、味見禁止だとか
ヤーニン
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