2018.05.29
木材うんちく木材は優れた素材である
木材は優れた素材である。まず「環境にやさしい」という点から、CO₂の吸着固定についてである。以下の資料より算定していくと、体積の約320~450倍の吸着固定がなされている。
これは、木造の管柱3m×105mm×105mm 1本に吸着固定されているCO₂の体積は、1m×1mの管に入れて立てた場合、12m程度になり、4階建ての高さになる事がわかる。
植林する事で、又、新しいCO₂の吸着固定が期待出来る。
これが環境型循環素材である木材の特徴である。
~~~~~~~~木材1㎥に吸収固定されているCO₂の量~~~~~~~~
・木材1㎥に固定されているCO₂の換算重量
木材の全乾比重を仮に0.5とすると
木材1㎥の重量は1㎥×0.5t/㎥=500kg
一般的に木材の重量の50%がC(炭素)
木材1㎥に含まれるCの重量は500kg×50%=250kg
C 250kgをCO₂の重量に換算する
C 1molの質量12g
O(酸素)1molの質量16g
CO₂ 1molの質量 12+16×2=44g から
250×44/12≒916㎏
木材1㎥に固定されているCO₂の換算重量は約916㎏
・木材1㎥に固定されているCO₂の体積
CO₂の比重 CO₂1molの質量44g
CO₂1molの体積22.4ℓ
44÷22.4≒1.964g/ℓ=1.964㎏/㎥
CO₂の体積は916÷1.964≒466㎥(木材の体積の約466倍)
・ヒノキの場合で、全乾比重を0.38とすると
ヒノキ1㎥に固定されているCO₂の換算重量は約696㎏
ヒノキ1㎥に固定されているCO₂の体積は696÷1.964≒354㎥
(ヒノキの体積の約354倍)
・スギの場合で、全乾比重を0.35すると
スギ1㎥に固定されているCO₂の換算重量は約641㎏
スギ1㎥に固定されているCO₂の体積は641÷1.964≒326㎥
(スギの体積の約326倍)
*molは数量の単位で、1molは6×10の23乗個に相当する
寄稿:小林功治