2021.04.12
木材うんちく戦艦大和の甲板
平和な時代に生まれたせいか、また、アニメの宇宙戦艦ヤマトをよく見ていたせいか、戦艦大和と聞くと、戦争の怖さ、悲劇もさることながら、どこか心の琴線に触れるものがあります。
大和は1945年4月、敗戦濃厚のさなか、沖縄の海岸にわざと座礁させて固定砲台となる使命を担い、片道の燃料のみで出撃しました。そしてその戦艦の甲板は、意外にも木材で出来ていました。
台湾のヒノキが敷き詰められていたそうです。もちろんその下は鋼板でしたが、表面を木製とすることで、直射日光による表面温度上昇を避け、乗組員の足の負担軽減も図ったようです。まさに木床のメリットを活かした造りと言えます。ちなみに、アメリカ映画「バトルシップ」で宇宙人から世界を守った戦艦ミズーリの甲板にも木材が敷かれており、こちらはオーク材でした。
新築ならぬ進水したての大和にも、あのヒノキの良い香りがしたのかな?などと思いが馳せられます。
木材が平和に使われる時代が永遠に続きますように。。。
寄稿:YU-KI