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2022.09.07

加工・製材・流通

本実(ほんざね)について

【本実(ほんざね)とは】

床材(フローリングや縁甲板など)や、壁材(羽目板など)の接合に使われる形状のことで、英語ではT&G(Tongued&Grooved、Tongue and Groove)と言います。
形状の断面は下の絵のようになっています。
接合部の凸部分を雄実(おすざね・Tongue)、凹部分を雌実(めすざね・Groove)と呼びます。

本実にするメリットは、接合した後に木材の変形等により段差ができにくくなることと、隠し釘打ちをするので表から釘が見えなくなるということです。

本実加工をした商品の巾は、通常、雄実部分を除いた有効寸法である「働き巾」で表します。「本実・巾100ミリ」と言ったら、働き巾(有効寸法)が100ミリのことなので、雄実部分も含めた実物の巾はもっと大きくなります。

本実は通常、巾方向の接合部に加工されますが、「エンドマッチ」と言って長さ方向の接合部に本実の加工がされることもあります。

 

【意匠的な種類】

接合部の見た目には、大きく分けて「突付(つきつけ)」と「目透し(めすかし)」の2種類があります。

1.突付
材と材の表面がぴったりとくっつきます。材がぴったりくっつくと目違いが目立つので、それを和らげるために小さく面を取ることが多いです。面を大きめに取って明らかなV溝にする場合もあります。主に床材(フローリング)に使用されます。

2.目透し
材と材の表面に隙間が空きます。仕上がった時に陰影ができ継ぎ目がはっきりします。段差ができるので大きな面を取ることが多いです。また、段差ができるため床材には不向きで、主に壁材(羽目板)に使用されます。

 

【ちなみに】

材本体を両方とも雌実にして、雄実は違う材で作る接合を「雇い実(やといざね)」と言います。実(さね)を本体と別の材で雇うから「雇い実」。一方、実(さね)が本体と一体になっているものを本当の実(さね)という意味で「本実」と呼んでいると思われます。

 

【その他 類似形状】

本実と並びもうひとつ有名な接合に「合决り・相ジャクリ(あいじゃくり)」があります。本実の加工をするには材の厚さがある程度必要(12ミリ以上。薄くても9ミリ程度)なため、薄い材(約7ミリ以下)の場合や、また表面から釘やビスが見えても良い場合などに合决りが使われます。

秋川

リブについては、よもやま図鑑 Rib で

幅はぎとは 3 / 3 12 3
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