2018.05.01
加工・製材・流通木材の地産地消
工務店の親父&大工の親方
10年ほど前より、公共工事の設計図書の特記事項に【木材は地産材を使用する事】の書入れを、しばしば見るようになった。
地域の林業を守り、治水対策や温暖化対策に貢献するのが目的のようだ。
設計図上の問合せ先に、その地域の森林組合の記載が有ったり、無くてもNet社会の現代なら、すぐにHPにたどり着く。
ためしに連絡すると奴さんたち、現場で使う材料のことは良く分かっている。
そして現金さえ準備すれば、すぐ売ってくれる。
値段は、誰にでもワンプライス!
ここで、ふと考えた…。
いつも材木を買う、小売店や問屋はどこへ行った?
後日別件で、ゼネコンからの積算協力依頼があった。
また、問い合わせたら
「オタクで問合せは3件目」
「この物件は来月、入札だからネ」
「どこが受けても、うちしか納材できないヨ」
まったく良い商売だ!
使う側の目線で、言わしてもらえば
生産量が少なくて、材料の選別も出来ねエ~。
仕事がしにくくて、仕方ねエ~。
最近は、1都6県公共工事で【産地指定】が大はやり。
自分の地域林業を守るのに、必死なのか?
だが俺の出身は、秋田だ。
人口が減ってく地方では、たくさんの建物は建たない。
一大消費地の首都圏で、木材を使ってくれなきゃ
地元の、地方の林業はどうなるんだ?
せめて【国産材指定】ぐらいにしてくれないと…。