2021.04.12
樹種広葉樹 ナラ材
ナラ(楢)は日本全域の山地に生育していますが、その中でも北海道の道東から道北にかけて生育しているものが特に良質とされています。寒い地域ゆえに成長が遅く、年輪の幅が1mm前後のものあり木質、木目とも非常に綺麗で家具や造作材に使用されています。また、よく知られた用途としてウィスキーの醸造樽もそのひとつです。ナラには導管孔内に特殊な繊維構造があるため液漏れすることがなく、ナラの独特な風味も加わり最適とされています。海外でもナラと同じブナ科コナラ属のホワイトオーク(北米)がよく知られています。
ナラ 丸太
ナラの特徴のひとつとして、柾目の製材には「虎斑(とらふ)」と呼ばれる放射状に現れる模様が出ます。加工するときには厄介ですが仕上がった製品は雰囲気のある綺麗な模様が浮き出ます。
虎斑(とらふ)
昭和の時代から現在にわたって使われ続ける「広葉樹の代表格 ナラ」成長が遅く植林も難しい木ですが、価値のある大切な木材として評価されています。
寄稿:樹々