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2021.11.04

木材の用語

ホルムアルデヒド放散量による表記の変遷

ベニヤとか集成材を扱っていると良く聞く「F☆☆☆☆ (エフ・フォースター)」

 

ホルムアルデヒド放散量による基準なのですが、リフォームとかしていると「Fc0」とか「F1」、「E0」なんていう、今では使われていないホルムアルデヒド放散量についての表記がされた材が出てきたりします。
古いJAS(日本農林規格)やJIS(日本工業規格)での基準(改正前の規格)はネット検索してもなかなか出てこないので、いつの時代のどういう基準だか知りたくても判りにくいです。そこで簡単にまとめてみました。

上はJASによる基準ですが、JISも2003/3/20に改正され、現行はJASと同じ表示に統一されています。ただ、JISには「F☆ (エフ・ワンスター)」の区分はありません。

JASの対象は、合板、集成材、フローリング、単板積層材、構造用パネルなど。
JISの対象は、繊維板(MDF、インシュレーションボード、ハードボード)、パーティクルボードなど。

ちなみに旧JISでの基準値と表示記号は下記です。

ここで言う「旧旧JAS」(こんな言い方は普通しませんけど)の制定日は正確にはわかりません。たぶん合板やフローリングのJASとして1980年にホルムアルデヒド放散量の基準が制定されたと思われるのですが、当時の資料が私には見つけられませんでした。どなたかご存知でしたら、ご教授いただければ幸いです。

寄稿:秋川

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