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2022.12.06

木材の用語

木裏・木表

丸太を製材して出来た木材の、芯に近い方が「木裏 きうら」、丸太表面に近い方を「木表 きおもて」という

 

木材は、経年で反ったりするものだが、広い 板目材 は カップ (Cup)することがある

針葉樹 板目 デッキング は、木の皮 (バーク Bark) の方を裏に、バークサイドダウン (Bark side down) に貼る、
要は木裏が上 (表)、ハートアップ (Heart Up) とも 

 

 

屋内の、デッキ (縁甲) は、もっと薄いし 上下 (表裏) 逆に、木表を表に貼ります、丸太の外側だから木表 (?)
又は、表面に見えることからだから「木表」という (図の Cup の様に、というか、屋外が逆)
木裏には反り止め加工してあるのでそもそも間違えないが

 

木の芯は、♡ ハート (Heart) 、芯持ち材を、ハートセンター(Heart Center、HC) という

 

ヒノキの “能”舞台は、尺5寸幅 (450mm) の板目を貼ってある (※幅は他にも)
木表を上して貼るので継ぎ目にちょっとした段差が生じ、足裏感覚で立ち位置を把握しているとか、なんとか、(聞いた話です)

 


カップ する方が上だと
水が溜まりやすい

北米では、デッキ材を木裏を上に (Bark side down)

日本では、屋内屋外問わず
木表を上 (Bark side up) に貼る

 

芯が下なら、ハートダウン (Heart down) 、上が木表、そして、バークサイド (Bark side up) ・・・
訳が分からなくなってきた・・・

ここまでは、板の話


なぜ、板が CUP するかというと、乾燥収縮率が、木表と木裏で違うからなわけで、木表が縮み引っ張られて歪むわけ
これが 大中角 (短辺が 5″、120mm 以上?) になると、断面が大きくて歪まない

結果、収縮率の違いを 割れ (クラック) で吸収する
歪まないので全体的な形が変わらないところ、木表の方が、木裏より収縮率が高いので、木表が割れる

よく水性ボンド状の割れ止めを施すことがあるが、ボンドで割れを防ぐのではない
ゆっくり乾燥させるためなのである (急激な乾燥では、割れが入る)

未乾燥材のフリッチ (半製品) をバンドルに梱包する際は、木表が割れやすいことから、ハートアップ・ハートダウン (Heartup,Heartdown) と明確に指示する (写真は、HEM/FIR 10”)
上段はハートアップ、下段はハートダウンってこと
三段積みの場合は?真ん中 (二段目) もハートアップとなる
目を離すと、でたらめに出来上がってしまう (日本人は細かい、と嫌われる) 


さて、碁盤・将棋盤

板目の碁盤は、木裏を上に作る
※黄色い 碁盤・将棋盤 の材料は 榧 (かや)、赤っぽい将棋盤は 桂 (かつら)など、色々

原盤で30年、製品で10年経過した碁盤はもう歪まないが
木裏を上にした方が、比較してクラックが入りにくい、(本当かどうかわからないが) 碁石を置いた時の”音”が良いとかなんとか・・・

※写真のクラック (割れ) のように見えるものは、斑 (ふ) です

 

Warps : 木材の 反り・ねじれを ワープ と呼ぶ (SF のワープと同義、時空?のねじれですが) 

 


広葉樹 (ナラ タモなど堅木) 屋 のお仕事は、均等に乾くように (カップしないように) 板目の板を毎日ひっくり返すのが、日課です

今時そんな日課はやってないよ by ハードマン

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