2023.11.08
情報・趣味自動車と木のはなし
以前は、高級車のインパネ周りの内装といえば本木目が主流でしたが、
最近は、減ってきました。
理由としては、コストがかかる、少しでも軽量化したい、などの他、
先進的な内装デザインには、クラシカルな木目がそぐわないから、
といった記事を読んだことがあります。
元をたどると、どうやら英国の超高級車(RR)が多用して、
本木目=高級のイメージが広がったみたいです。
さらに遡れば、貴族の乗る華麗な装飾を施した「馬車」になりますね。
もっともアメ車では、西部劇に出てくる幌馬車のイメージで外装パネルにも
木材が使われていました。
それを真似てか、日本のワゴン車にも使用されたことがありました。
最近の車は、カーボンやピアノブラック(透明プラスチック+有機染料)など、
先鋭さがウケていて、たしかにカッコいいのですが、本木目も味があるし
飽きがこないと思います。
ちなみに、クルーズトレイン「ななつ星in九州」の内装には、ウォルナットやメープルが
多用されています。
ウォルナット 濃い色の木 (google.com)
メープル 白い木 (google.com)
ななつ星 「ななつ星in九州」
本題に戻ると、トヨタは、数年前に木で自動車を作ったことがありました。
何の意味があって?と調べてみると、こんな文章が・・・
>木は、環境や使われ方で色や風合いが変わり、味わいや深みが増し、
>やがて唯一無二の存在となる。
>さらに、手をかけることで、世代を超えて、いつまでも使い続けることができる。
コンセプトカー「SETSUNA」 – YouTube
Toyota Setsuna: Concept Video – YouTube
自動車という最たる工業品から、木へのリスペクトが感じられて、
ちょっと嬉しくなりました。
えどモン