検索

2019.10.29

木材の用語

赤身 白太 源平

木を切るとまるい切り口をしています、見ると芯に近い部分が赤っぽい色、外側が白っぽくなっているのが分かります。
この色の違いから「赤身」「白太」といいます。
学術的には赤身は「心材」、白太は「辺材」といいます。

上の写真は赤身白太はっきりしません

赤身といっても材種により色はまちまちで、黒っぽいものから白っぽいものまでいろいろです。
木が成長するとき白太の部分の外側へと年輪が出来、成長していきます。赤身の部分は固くなり白太よりも水分は少ないです。
白太は成長する部分なので養分が多く含まれています。
赤身は乾燥したとき狂いは少なく、白太は狂いが大きいです。
また、赤身よりも白太の方が腐りは早いです。
源平とは一枚の板の中に赤身と白太が混在したものをいいます。
    

 

 

上の写真の真ん中はヒノキ白太、右赤身、左、両側に少し白太がはいる

 

 

赤身について
赤身の細胞には虫に食べられにくくする成分、腐りにくくする成分、香りの成分などが含まれています。一般的には赤身は腐りにくいので建物などでは雨水の掛かる場所に使われています。赤身だけで部材を作るとするとかなり大きな丸太が必要になるので高価になります。

白太について
近年、部屋を明るくするために白太が好まれるようになっています。
しかし、白太はやわらかいので傷がつきやすいので使う場所など注意が必要です。

豆知識:山から木を切り出すのは、秋から冬にかけて行います。春先は、木に水分が多く、また、切り口から虫が中に入るからです。

寄稿:ME

戻る