2021.02.04
樹種ナラの木 ドングリ銀行
良質のナラ材(広葉樹)の山地として評価されているのが北海道です。その北海道の木材業者が将来のための森林づくりの活動として取り組みのひとつが〖ドングリ銀行〗。
ナラの木はドングリの実をつけ、そのドングリをリスなどの小動物が越冬の食料として穴を何ヶ所も掘って埋めます。そして冬が過ぎて雪が解け土の中に残ったドングリが芽を出す。そんな天然更新が環境の変化などにより難しくなりつつあるところ、リスのかわりに地域の小学生が中心となってドングリを摂取し、そのドングリを冬の期間、低温倉庫に預ける。そして植付けの時期になると預けたドングリを引き出す。これが〖ドングリ銀行〗。
この活動によりミズナラ(広葉樹)の資源造成を中心に森林全体の育成となり、人々にとっての森林の大切さを伝え、恵みを山に還元する。そして森林を育てる活動によって循環する資源が生まれ、その森の資源を大切に使って木と触れ合う暮らしができる。
このような森林づくり活動があることを伝えたいと思います。
ミズナラのドングリの芽生え
引用元:木のメモ帳「ドングリとトチノキの芽生え」
https://kinomemocho.com/sanpo_donguri.html
寄稿:樹々