2023.01.11
樹種唐変木 (トウヘンボク)
東京木材問屋より古く、江戸の時代から、気のきかないヤツ、わからず屋 の意味で使われる
「この、トウヘンボク がっ!」
私は、怒鳴られたことはありません
かわいそうな 唐変木 (トウヘンボク)・・・
変木とは、茶室の床柱などにある、へんてこな形の木材のこと、皮をむいた丸太の状態で建物に組み込んでいる、構造的な意味を持たない、デザインでアクセントとして使われるもの
ムロ、サルスベリ、ヤマカリン、ウメ、サクラなど
小径木の表面を加工したもの
そもそも 唐木 (からき) という言葉がある
唐木とは、輸入品の木材のことで、紫檀・黒檀・花梨 などの 堅木のことがほとんど
シタン、コクタン等々で、床柱 の黒っぽい木はもちろん、数珠に使ったり、座卓・仏壇と、仏教とともにやってきた
よって、唐変木は、輸入物の 変木 のこと (まあ、変わり者ですな)
針葉樹 の木材にも、唐桧 (とうひ). 唐松 (からまつ) などがあるが、輸入品ではなく、唐絵 (中国絵画) に書かれている 松 に立ち姿が似ている事からついた名前だとか
在来種です
野菜など作物で、唐と名がつくものは、日本で栽培された外来種
(野菜は、輸入できたわけもなく)
唐茄子 (とうなす カボチャのこと)、唐辛子(とうがらし)、唐蜀黍 (トウモロコシ 玉蜀黍?) 、唐芋 (からいも =サツマイモ) ・・・・
コロンブスが (16世紀頃) 新大陸から持ち込んだものまで、外来種は、見た目が同じような野菜の名前に 唐 を付け命名された (青木昆陽が? 唯一知っている ボタニスト)
いいんちょ