2022.08.03
木材うんちく松ヤニ1 松根油
材木屋(世間一般もか)は、松ヤニを嫌っている いつまでも染み出してくる厄介者ではある
松明(たいまつ)がよく燃えて火持ちが良いのは松脂のおかげ、英語でトーチ(Torch)すさまじい煤(スス)が出るが・・・
(日本橋に日本一高いビル TOKYO TORCH なるものができるらしい、ろくでもない名前をつけるなぁ・・・)
市川市の住宅街にでっかい松の木(赤松)が植わっていて、矢羽のような傷をつけて松ヤニを取っていたと聞かされていた
漆はねぎって採取する様子がTVで放映されているので知ってる人も多いと思うが、松ヤニは下にブリキ缶を下げて勝手に溜まるのを待ってたらしい(時々業者が集めて回っていた?)
戦時中燃料不足で松根油を精製して飛行機を飛ばしていたと聞き、そんなに松ヤニが取れるのかと思ったものだが、その後名前の通り松を伐採伐根した物から抽出したものと聞き納得した覚えがある
アメリカ軍の飛行機は”キーン”、日本軍の飛行機は”ブローン”と音が違うのはそのせいだと機銃掃射を免れた古老が言っていた
材木屋は”松ヤニ”と書くが、どうやらその手の業界的には”松脂”らしい、英語で”ロジン、Rosin”
先に書いた幹に傷をつけて採った松ヤニは、ガムロジンっていうらしい
ここが詳しい(ハリマ化成のサイト)
https://www.harima.co.jp/pine_chemicals/rosin2.html
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