工事の記録
RECORD OF CONSTRUCTION

 
コンクリートの塗装色

木材会館では本実型枠を使用していますが、全ての型枠に使用している訳ではありません。
意匠性と経済性を考え、適材適所バランスを考えて計画しています。
外装には本実型枠と一般的な化粧型枠が混在しますが、本実型枠は板の色がコンクリートの表面に写るので同じコンクリートでも表面の色が異なります。一般型枠部分には本実型枠と色の調和をはかるため仕上材に色を加えています。
一般型枠の塗装色はベースの色を本実型枠部分の色に合わせ、本実型枠部分を際立たせるために色を暗くし合わせます。調節した灰色を施した上にエアブラシでうっすらムラ吹きします。
建築の中で内外問わず色は印象を大きく左右する重要な要素です。
そのためコンクリートに限らず建築では材料毎一つずつ色をつくり確認しながら決定していきます。例えば今回コンクリート色にあわせグレーを基調にしていますが、本実型枠にあわせたグレーは黄緑よりのグレーです。さらに斑噴きする黒色の量によって明るさを調節します。
また一般的に建築のように大きな面に塗る場合、サンプルや色見本などで見ている小さな面の色よりも明るく見えます。
外壁など大きな面で建物印象をつくる部分の色決めは大変慎重に行います。
by NIKKEN SEKKEI.ltd :2008-12-03:塗装の工事:

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