工事の記録
RECORD OF CONSTRUCTION
竣工にあたって
GREETING
『木材会館』竣工にあたって
木材需要拡大のホームグラウンド・『木材会館』が竣工しました。
東京木材問屋協同組合の新たなる100年へ向けての挑戦のスタートです。
この会館の建設には檜を中心に1,000m3以上の国産木材が、内装・外装そして構造に使用されています。何処の材木屋でも手に入る普通の木材を使い、伝統的な工法に最新の技術を組み合わせています。設計の㈱日建設計・施工の大成建設㈱がその知識と技術を駆使し、材木屋の経験と知恵を加味して完成しました。永く都市部の建築物から遠ざけられてきた木材を使用するにあたって、様々な工夫と実験を積み重ねた結晶でもあります。「木材の強さ、美しさ、優しさを率直に具現した『木材会館』に、多くの人々が集い、快適に働く」この事が、新たなる木材の需要拡大を強力に推進してくれると確信いたします。
『木材会館』のもう一つの大きな役割は、地球環境への貢献です。木材は大気中の二酸化炭素を吸収して生育し、固定します。1,000m3の木材は、『木材会館』が存続する期間にわたってその炭素を固定し続けてくれます。「森を育てたい・だから木を使おう」この強い思いを持って建設にあたりました。
『木材会館』の建設にご尽力頂いた全ての皆様と、この挑戦を支えて下さった組合員の皆様に感謝申し上げ、木材需要拡大に向けた強い決意を新たに致しております。
平成21年7月
東京木材問屋協同組合
理事長 吉条 良明