- 針葉樹
- エゾマツ(蝦夷松)
マツ科Picea jezoensis
北洋エゾマツも同一種。同属にアカエゾマツ、ハリモミ、米材のスプルース等がある。分布は北海道、千島。トドマツとともに北海道の主要針葉樹であり、流通、利用の面ではエゾトドとして一括して扱われるのが普通である。造林はトドマツに限られエゾマツはほとんど行われていない。
- 特 長
- 辺材心材は区別しにくく一様に淡黄白色。樹脂が多く軽く柔らかい。収縮が小さく加工性はいいが耐朽性は低くシロアリ等蝕害にあいやすい。
- 主用途
- 一般建築材(構造材、造作材。ただし構造材は北海道、北陸地方、東北の一部以外での使用は少ない)建具、パルプ、器具、木箱、経木、曲げ輪、マッチ、集成材ラミナ、等。特殊用途として楽器(ピアノ響板、弦楽器甲板、側板)がある。
* 同属のアカエゾマツは北海道ではエゾトドに次ぐ主要針葉樹であるが、材質、用途はエゾマツと大差なく出材から利用まで一緒に扱われることが多い。