針葉樹
カラマツ(唐松)

マツ科Larix leptolepis

北洋(ロシア)カラマツとは同属異種。天然木は宮城から静岡までと石川県の亜高山帯に限られ、日光、八ヶ岳等の天然林が有名。蓄積量は少ない。これに対して人工造林は30年ほどまえから中部、関東の山岳地帯と東北、北海道で盛んに行われている。
特 長
辺材は黄白色、心材は赤褐色で年輪ははっきりしており樹脂分が多い、針葉樹の中では重硬なほうで強度が大きい。耐朽性は中程度であるが水中での耐久性に富む。しかし旋回木理のため、特に小径木からとった製品は乾燥によってねじれやすい、このほか乾燥後のヤニの滲出、硬くなるため釘打ちの悪さ(割れやすい)、含有成分によるセメント硬化障害等比較的癖の多い樹種といえる。
主用途
土木仮設用(橋梁、杭、矢板、足場板)、建築(土台、梁、下地材ただし現在はほとんど使われなくなっている)、家具、器具、船舶、梱包、電線ドラム、パレット、ダンネージ、パルプ等。天然カラマツからは柱、高級造作材等も採材される。
カラマツ
  • カラマツ:土木用タイコ梁、杭丸太