集成材とは

短期間でなるべく無理なく乾燥させるためには木材を小さくすればよいことは容易にわかります。また木材は自然のものなので節や腐った部分などがある場合があります。これらは強度に問題がある場合とない場合がありますが、強度を求める場合に問題となる場合にはその部分は削除するべきと考えられます。しかし単に削除しただけでは小片に分断されてしまいます。

これらのことから木材を小片に(一般に幅2~3cm程度、長さ30cm程度、厚さ2~3cm程度のことが多い)切断し、不良部分を削除し、乾燥、させたのち再度接着することで柱や板などの形状につくる技術が発達しました。これを集成材と呼んでいます。木材をなるべくそのまま使って問題となる部分のみを排除するため木材本来の特徴を生かしつつ寸法精度などを高くすることができます。


集成材のできるまで

1 丸太を小さな断面にカット
2 できた角材を乾燥
3 集成材に適さない部分をカット
4 できた小片を長さ方向に接着。
このとき、接着強度が増すようフィンガー加工とよばれる加工を行います。
強固に接着するように圧力をかけます。
5 (4)でできた棒状のものを幅方向に接着
強固に接着するように圧力をかけます
6 (5)でできた板ないし柱状のものをきれいに仕上げします
7 出荷検査
所定の性能などを満たしているか検査して梱包出荷します