工事の記録
RECORD OF CONSTRUCTION

 
鉄骨建方

6階の躯体工事が始まりました。木材会館は鉄骨鉄筋コンクリート構造という鉄筋コンクリートの芯部に鉄骨を内蔵した構造です。
鉄骨で柱や梁等の骨組を組み、その周りに鉄筋を配筋してコンクリートを打ち込むという工程で進んでいきます。
写真は7階の床梁である大梁が搬入されている様子です。
現場の中央にはタワークレーンが設置されています。写真は北側のヤードから部材を吊り上げている様子。
重い鉄骨が宙を舞う光景はなかなか圧巻です。
クレーンによる吊上げは危険な作業のひとつです。
ワイヤーロープなどで荷物をクレーンなどのフックに掛けて、安全に移動させるための作業を玉掛け(たまかけ)と呼びます。ワイヤーなどを掛ける場合はもちろん、外す場合も玉掛け作業に含まれるので、荷物の移動先で掛けた人間と違う人間がワイヤーを外すような場合は外す作業にも資格が必要な作業です。
鉄骨には搬入時にフックを引っ掛ける吊りピースがついています。これは運搬の時にしか使わない部材ですが、ピースの強度や吊上げたときの安定性などを考慮しながら、その取付位置や大きさ、厚み、形状など鉄骨図の中で計画します。
搬入された梁は取付位置にセットされます。
梁のセット位置はトランシットと呼ばれる角度を計測する測量機器で確認しながら正確に行います。
鉄骨はボルトで接合したり溶接したりしながら柱と梁を組み立てていきます。このジョイント作業が完了するまでは安定しません。ワイヤーやチェーンで引っ張りながら歪みを調節します。
声をかけ合いながらチェーンを引っ張り歪みを補正しています。
写真はジャッキアップ器です。ジョイント作業が完了するまで、歪みのある部分を補正します。
建方中の鉄骨梁には安全帯を引っ掛けるロープがついています。職人さんは慣れているので梁の上を駆けます。なにしろ危険な作業中なのであまりお邪魔をしないよう、そろそろ退散いたします。
by NIKKEN SEKKEI.ltd :2008-11-19:躯体の工事:

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