この木材は合法木材ですか?と尋ねられたことがありました。
合法木材ってどんな種類の木材ですか?
合法木材ってどんな種類の木材ですか?
Answer
合法木材については、最近世界で問題になっている違法伐採された木材を使用しないという見地から取り組まれているものです。合法木材ナビ(「違法伐採総合対策推進協議会」)のホームページに詳しい説明が掲載されていますので、参考にされてください。
合法木材ナビ
合法木材ナビ
最近、外構施設に木材が多く使用されていますが・・・。
Answer
長い年月をかけ生育する環境の産物として、美しさ・香り・強さを持つ木材ですが、 野外で使用された場合、狂い・割れ・腐れ等の欠点があり高耐久性木材が最近使用されております。
熱帯雨林の環境で育った広葉樹の中には非常に腐りにくい木材があり、高耐久木材と呼びます。
比重が1に限りなく近い重い木材です。
フェンス・ウッドデッキ・ファニチャー等に使用されます。
さらに詳しくはこちら
熱帯雨林の環境で育った広葉樹の中には非常に腐りにくい木材があり、高耐久木材と呼びます。
比重が1に限りなく近い重い木材です。
フェンス・ウッドデッキ・ファニチャー等に使用されます。
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木にはいろいろな種類があるけど、その特徴は?
Answer
大きく分けると、針葉樹と広葉樹に分けられます。
針葉樹は、主として温帯から寒帯に分布し、主な樹種としては、杉・檜・松があげられます。はっきりとした年輪を有し、直材であることが多く、比較的やわらかくて加工が容易なため、構造材・造作材等あらゆる用途に使用されています。
広葉樹は、全世界に幅広く分布し、主な樹種としては、欅(ケヤキ)・ブナ・楢(ナラ)・ラワン・チーク等があげられます。導管を有し、比較的かたいものが多く、家具用材・床材・造作材等多くの用途に使用されています。
木は、生物素材であり、同じ樹種でも、産地や樹齢によって大きな違い(個性)があります。材木店に相談して、適材を適所に使用することを、お勧め致します。
針葉樹は、主として温帯から寒帯に分布し、主な樹種としては、杉・檜・松があげられます。はっきりとした年輪を有し、直材であることが多く、比較的やわらかくて加工が容易なため、構造材・造作材等あらゆる用途に使用されています。
広葉樹は、全世界に幅広く分布し、主な樹種としては、欅(ケヤキ)・ブナ・楢(ナラ)・ラワン・チーク等があげられます。導管を有し、比較的かたいものが多く、家具用材・床材・造作材等多くの用途に使用されています。
木は、生物素材であり、同じ樹種でも、産地や樹齢によって大きな違い(個性)があります。材木店に相談して、適材を適所に使用することを、お勧め致します。
檜は値段が高いと聞くけど、他の木と比べてどれぐらい高いの?
Answer
檜は、日本の誇る最もすぐれた木材の一つです。樹齢や産地によって色々な用途に使用され、それによって値段も様々です。例えば、柱に使用する3m×10.5cmの節のある角材では、檜が一本3040円に対し杉は1850円(新木場問屋渡し、業者間価格)程度です。1軒の家を建築するのに使用する柱の本数を80本とすると、約10万円の違いです。
国内産の材木と外国産の材木の違いは?
Answer
国内産の材木(国産材)は、日本の気候風土の中で、昔から住宅建築をはじめとして日本人の生活に大きな役割を果たしてきました。第二次世界大戦後の復興需要により、国産材の価格が急騰したため、米国やソ連(ロシア)から杉や檜の代替材として、米栂(ベイツガ)・米松(ベイマツ)・エゾ松等が輸入され、フィリピンやインドネシア等からはラワン材等が多く輸入され、住宅建築のコストを抑える重要な役割を果たしてきました。
外国産の材木(外材)も国産材もそれぞれが長所や欠点を持っており、適材を適所に使うことが大切です。
外国産の材木(外材)も国産材もそれぞれが長所や欠点を持っており、適材を適所に使うことが大切です。
水に強い木ってあるの?浴室や外部で使える木は?
Answer
檜・ヒバ・米杉(レッドシダー)等のヒノキ科の木材は、一般的に水に強く従来から水廻りによく使われています。しかし、ほとんどの木材は、いつもジメジメした環境では腐朽菌が繁殖していずれは腐ってきます。浴室等に使用する場合は、換気をよくして使用することが長持ちの秘訣です。建物の外装には、我が国では昔から杉板が使用されておりましたが、最近は消防法の関係であまり使われなくなりました。杉の中でも、芯の黒いものは非常に水に強い性質を持っています。広葉樹の中でも、イペ・ジャラ等は堅くて腐りにくい為、公共建造物のデッキ等に多く使われています。個人住宅のデッキには、レッドシダーが、加工が容易で比較的水にも強いので、最近よく使われるようになりました。
一般的に言って、木材の樹皮に近い外周部(辺材=しらた)は、でんぷん質を多く含み、水分も多く含む為腐りやすく、虫もつきやすい部分です。木材の中心部(心材=あかみ)は、でんぷん等の細胞中に含まれる物質が変化して有色の物質になり丈夫で水にも比較的強くなります。
一般的に言って、木材の樹皮に近い外周部(辺材=しらた)は、でんぷん質を多く含み、水分も多く含む為腐りやすく、虫もつきやすい部分です。木材の中心部(心材=あかみ)は、でんぷん等の細胞中に含まれる物質が変化して有色の物質になり丈夫で水にも比較的強くなります。
木造住宅は長持ちしないと聞くけどほんと?
大凡何年ぐらい持つの?
大凡何年ぐらい持つの?
Answer
法隆寺の例をとるまでもなく、しっかりとした良質の木材を適材適所に使用し、がっちりと建てられた木造住宅は100年以上持つと言っても決して過言ではありません。ライフスタイルの変化から、十分に使用に耐える木造住宅が改築されることが多くなりました。木造在来工法の住宅は、リフォームが容易ですから変化に対応しやすく、長く住んでいただけます。現在、一般的に建築されている木造住宅でも、メンテナンスを上手にすることによって、50年は持つと思います。
材木には白いのと赤いのがあるけど、どちらが良いの?
Answer
もともと白い色の、米栂・スプルス・エゾ松等の木材と、杉等の赤みがかった色の木材で、どちらが良いかは一概に言えません。価格との兼ね合いで、適材を適所に使用することが大切です。Q4でもふれましたが、同じ木の中で、しらた(辺材)とあかみ(心材)では、一般的にあかみの材の方が、価格も高く、強度や水に対する強さの面からも優れているといえます。
木は公害物質を出すのかしら?
Answer
シックハウス対策で、建築基準法の建材に対する規制が強化されました。無垢の木材にも若干のホルムアルデヒド等を含有するものがありますが、加工や取り付けの間にほとんど放散し、ほとんど影響がないので、建築基準法の規制対象外です。製材や加工の際の粉塵に、アレルギー物質を含むものもありますが、部材として使用した後はほとんど問題はありません。
最近よく使われている材種は?部位別に教えてください。
Answer
在来工法木造住宅の主要部材について部位別に説明いたします。
構造材- 1.柱:杉、桧、米栂、集成管柱(ホワイトウッド等)、化粧単板貼集成柱
- 2.土台:桧、ヒバ、防腐
- 3.胴差、桁:杉、米栂、米松
- 4.梁:松、米松、集成梁(米松、ホワイトウッド等)
- 5.母屋:杉、米栂、米松
- 6.間柱:杉、米栂、ホワイトウッド(集成)
- 7.根太:米栂、米松
- 8.タルキ:米栂、米松、杉等
- 1.床材:桧、松、米松、ミズナラ、ブナ、カバ類、チーク等
- 2.壁材:杉、桧、唐松、スプルース、米栂、米松、ミズナラ、タモ等
- 3.造作材:杉、桧、ヒバ、赤松(欧州赤松)、米栂、スプルース、タモ、ナラ、ラワン等
- 4.外装材:杉、唐松、米杉、ジャラ、イペ等
以上一般的に使用されている材種を列記しましたが、この他にもいろいろの木材が使用されております。なお、木材の名称については、同じ樹種でも様々な名前が付けられていることがありますので、注意が必要です。
木材の含水率について教えてください。
Answer
伐採直後の木材は、大量の水分を保持しています(生材)。木材の細胞の内部や隙間にあって、比較的自由に移動する水(自由水)と、材の主要構成部分である多糖類等と二次的に結合している水(結合水)があります。木材が含んでいる水分の量を含水率で表します。生材を、大気中に放置しておくと、大気の温湿度に応じた一定の含水率になり、この状態の材を気乾材とよびます。生材は乾燥に伴って寸法が変化し、狂いや割れをおこしやすく、腐食菌の繁殖やカビを生じやすい為、含水率の低い(乾燥した)材を使用することが重要です。十分に乾燥した材でも、温度や湿度によって含水率は変化します。その結果、材が収縮したり膨張したりしますが、これが木材の調湿作用の元になっています。自由水を含んだ生材を乾燥させていくと、自由水がゼロになるまで木材の強度は増大します。その意味からも、乾燥した木材を使用することが重要です。
世界の木はどんどん減っているというけど、このままで大丈夫?
Answer
先進国では、伐採後の植林が、計画的に行われていることが多く、生長量に応じた伐採が、計画的に行われております。しかし、発展途上国では、再生に何世紀もかかる原生林や熱帯雨林が、経済的な理由から無計画かつ違法に伐採される事が問題となっております。これらを放置することは、地球環境、特に温暖化防止の観点からも好ましくありません。違法伐採をさせない、違法伐採の材を輸入しない事が重要です。だからといって、木材を使用することが悪であるような意見は、誤っています。木材を使用することによって、植林をし下草刈りや間伐をして森林を育てる費用がまかなわれます。木は永遠の循環資材です。東京木材問屋協同組合が所属している社団法人東京都木材団体連合会では「森を育てたい、だから木を使う」をメインテーマに木材の需要拡大運動に取り組んでおります。木材を使用して、世界の森林を育てていきましょう。
主に針葉樹が構造材、広葉樹が化粧材、と聞きますが、
広葉樹が主として構造材に使われることはないのですか?
スギ、マツ、ヒノキと同様、それ以上の木材も広葉樹の中にあるのに・・・
広葉樹が主として構造材に使われることはないのですか?
スギ、マツ、ヒノキと同様、それ以上の木材も広葉樹の中にあるのに・・・
Answer
確かに、広葉樹でも、ケヤキが古民家の大黒柱や社寺仏閣の柱として用いられてはおりますが、構造材としては圧倒的に針葉樹が多く使用されています。この理由にはいくつかの点があると考えます。
広葉樹も針葉樹もそれぞれ長所も欠点もありますから、適材を適所に使用することが、良い住まい造りにとって重要です。
- 1.針葉樹は広葉樹に比べて安価で入手が容易であること。
- 2.直材が多く、軽量でもあるので使用しやすいこと。
- 3.年輪がはっきりしていることで、構造上軽量の割に強度があり構造材として優れた素材であること。
- 4.広葉樹は、乾燥に長い年月がかかり、又、堅いため加工も難しいこと。
広葉樹も針葉樹もそれぞれ長所も欠点もありますから、適材を適所に使用することが、良い住まい造りにとって重要です。
木造住宅を一棟建てる場合、総額のうち木材だけの価格はだいたい幾らぐらいですか?
Answer
総額2千万円とすれば、木材の価格は一般的には2百万円程度だと思います。最近はキッチンやバス、トイレなどの設備のほか、窓枠や外壁など木材以外の部材を使用するケースが増えているので、総額に対して木材の価格はそれほど高くはありません。
一般的な住宅に高級材を使用してもせいぜい2~3割アップ程度が目安ですので、安心してご検討ください。
一般的な住宅に高級材を使用してもせいぜい2~3割アップ程度が目安ですので、安心してご検討ください。
無垢のフローリング材を坪予算12千円程度と仮定するとどのような材木がありますか。
Answer
無垢のフローリングに使用する木材は、大きく分けて広葉樹と針葉樹に分かれます。
以下ご参考までに
住み心地の良いお住まいが完成することをお祈り致しております。
- ・広葉樹は堅く傷つきにくく比較的高価です。メープルやチーク、ナラ、さくら等です。
一般的な予算が坪12千円程度と仮定すれば、あまり上質なものは使えないと思いますので、工務店さんは無難なメープル材を提案されることも多いようです。 - ・針葉樹は広葉樹に比べて柔らかく傷つきやすいのが欠点ですが、ぬくもりの面で優れており昔から日本建築の廊下に使用されてきました。密度が低いので熱伝導率が小さく、さわって暖かく感じます。冬寒いときはかなり暖かく感じると思います。床材として入手しやすいものは桧、赤松、杉といったところでしょうか。ただし壁や床に無垢の並材(節のある材木)を使用した場合、落成後最もクレームとなりやすい部分でもあります。(割れや腐れといった強度に関係するような欠陥は別として、節が大きすぎる、あるいは多すぎる、木目が不ぞろいだ、色むらがある、色合いが見本と違う等々)
以下ご参考までに
- ・ 檜材の埋木:接着剤も技術もよくなっていますのでデザイン的に面白いと思います。
- ・ 杉:肌触りがソフトなので、裸足の感触がよい。夏目が柔らかいので施工側は養生に苦労します。表面硬化したものもありますが少々高い。
- ・ 赤松:ヤニを気にされる場合は不向き。ただしヤニ抜きをしたものもある。
- ・ 広葉樹:木目のはっきりしたものとしてオーク材がありますがメープルよりやや割高になりそうです。
住み心地の良いお住まいが完成することをお祈り致しております。