文化厚生委員会 青年部主導行事 ~活動報告~
「木材会館・狂言会」
(木材会館1階多目的ギャラリー有効活用企画・第6弾)

2019.11.15

文化厚生委員会青年部
副部長 渡辺 健人
(高広木材株式会社)

 令和元年度の青年部主導行事として、11月15日(金)午後6時から、木材会館1階多目的ギャラリー有効活用企画第6弾「木材会館・狂言会」を開催しました(参加人数71名)。
 前回開催した「能」の好評を受けて、今回は「狂言」を木材会館の檜舞台で皆様に観て頂こうと企画しました。幽玄の世界へと誘う「能」と、日本最古のコメディとも言われる「狂言」、この二つを催す事を「能楽」と呼びます。狂言の出演者は能面を着けず、聞き取り易い言い回しでコミカルなストーリーが展開される、気楽に楽しめる伝統芸能エンターテインメントだと思います。
 事前にお申込み頂いた皆様には開演時間前にお集まり頂き、滞りなく「狂言の会」は始まりました。文化厚生委員長の小林理事が司会を務め、渡辺理事長の挨拶に続き、今回の主役「大蔵流能楽師狂言方」善竹大二郎さんが登場。今回の善竹さん一行は17名の大所帯です。大二郎さんに狂言のストーリーや見どころを和やかにご説明頂き、いよいよ狂言が始まります。
 最初は素囃子「神舞(かみまい)」。和楽器の四重奏が徐々にボルテージを上げて行き、降臨した「神が舞う」情景を想像させる迫力でした。
 続いて狂言「三本柱(さんぼんのはしら)」。大二郎さんが、木の街「新木場」での開催にピッタリではないかと選んで頂いた演目です。そのこころは、物語のカギとなる「木の柱」。この柱を新木場で桧を使って用意してくれないか、との要請を頂きました。職業柄、「お任せあれ」とは言うものの、桧について知識の無い私は、組合員の(株)丸十商店様に相談し、吉野桧の無地上小・源平・芯去り・七尺の角材から、八角形の柱を用意して頂きました。それは素晴らしい出来で、演者達にも好評を得て、楽しい演目を彩ってくれました。
 小休憩を挟んでから、狂言「蝸牛(かぎゅう)」。クライマックスの「でんでんむしむし」囃子では、場内大爆笑!大二郎さんが表情・仕草一つで場内のボルテージを上げる様は、伝統芸能「狂言」の力を見ました。
 狂言終演後、場内の好反応を見た演者達が予定外のカーテンコール!最後は場内一同で狂言の「笑い締め」。最後まで楽しませてくれました。まさに「笑う門には福来る」。盛況の内に「狂言の会」は幕を下ろしました。
 しかし、これで終わらないのが、文化厚生委員会の青年部主導行事。ご来場者には、何とお土産付きです。小林委員長イチオシの「味噌ぱん」の他、桧を使ったカッティングボードや湯角をご希望の方々にお持ち帰り頂きました。
 「笑う門には福来る」をテーマの一つに、文化厚生委員会青年部では組合員の皆様に楽しんで頂ける様なイベントを今後も企画して行きます。皆様には引き続きご参加頂きます様、宜しくお願い致します。